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精神科

当科は、『すべては患者さんのために』を目標に
多職種チームをベースとした
様々な精神科サービスを行い
我が国での地域精神医療の
モデルの1つとなっています。

スタッフは充実した陣容を誇り、研修指導体制は非常に充実しています。
またハードウェアは、児童の入院と外来ユニットを有し、アメニティーに十分に配慮した50床の精神科救急入院病棟、リハビリテーションセンター、地域生活支援室等を有するこころの医療センターと、院外に精神科特化型訪問看護ステーションを持ち、研修環境も万全です。

旭中央病院のプログラムで
学べる3つのポイント

アウトリーチ、児童精神、リエゾン、重症精神疾患の診断と治療、精神科救急等に関心のある専攻医を募集しています。地域精神医療のメッカ、旭で研修しませんか。

世界標準の地域精神
医療を実践する研修

このプログラムでは地域精神医療を活発に展開している精神科病院と連携をとり、精神科の幅広い領域での研修を行います。
⽊村病院では、急性期の精神疾患の治療を行うとともに、デイケア等の精神科リハビリテーションを体験し、慢性の精神疾患患者への総合的な治療を習得します。多職種との協働の中で、地域移行を積極的に行い、リハビリテーション、訪問看護、グループホーム等の幅広い治療ケアを習得します。
海上寮療養所では、付属の様々な福祉施設と連携をとり、障害者が地域で暮らしていくためのさまざまな援助を行うとともに”障害者の権利回復”という真のリハビリテーションを習得します。
藤⽥病院では、精神科かかりつけ医としてプライマリケアにおける精神疾患や司法精神医学の研修を行います。

リエゾン・コンサルテーション
精神医学を学ぶことができる

当院精神科の特徴として多職種連携に力を入れており、リエゾン・コンサルテーション精神医学に関しても精神科医と他科担当医だけでなく、リエゾン専門ナースや臨床心理⼠など多職種で協力して対応に当たります。週1回の回診カンファレンスも行なっており、地針の確認や修正の相談も気軽に出来るので安心して症例に取り組めます。

総合病院の様々な診療科に入院する患者の30%近くが何らかの精神症状を持っているという報告もあり、一般身体科入院中の患者さんが精神症状を呈することも少なくありません。

また、精神科通院中の患者さんが身体疾患で入院するということもあります。

当院は半径30km以内、診療圏人⼝90万人という広い診療圏を持つ地域中核病院としての役割を果たしており、身体科の専門領域も多岐に渡っており、身体科を通して介入するケースも多く、数多くのバラエティに富んだ症例を経験することが出来ます。

緩和ケア病棟もあることから、終末期の患者さんへの対応も行なっております。

アウトリーチによる研修を経験することができる

本来、患者さんにとって病気というのは一部であり、その人らしさというものは病気ではない部分によるものが大きいです。アウトリーチの研修をすることで、このような当たり前のことに心から気がつかされます。つまり、病院では見られないような本人のもつ力に、地域で生活しているクライエントと接することで気が付き、むしろ支援者が驚き、癒されます。一歩病院を出てしまうとその人は単なる病人ではなく、一人の人間として生きているのです。

世界では地域医療に従事する精神科医は、症状をコントロールするための薬物療法や精神療法といった医療的な介入をするだけではなく、他の職種と同様に心理・社会面の問題についても理解し、それに合わせた内服薬の選択や、心理教育、家族療法にも力を注いでいます。そのことがクライエントのもつ力をより引出し、患者ではなく、一生活者として生きることを支援していくことにつながり、本人の人生に対する満⾜感も⾼まると思われます。

バンクーバーをモデルとして、そういった世界標準の精神科医療について学び、経験をもつ、医師やコメディカルが当院には多く所属しており、Assertive Community Treatment(ACT:包括的地域生活支援)をはじめとした新たな試みも行っています。アウトリーチでの研修では視野がひろがり、慢性的な精神疾患の治療についてより幅広いアプローチ地法を実体験し、その大切さを学ぶことができると言えます。