初期研修

Impression志望理由/選んだ理由/魅力

かけがえのない2年間

田尻 有希 平成30年度研修医

 当院は千葉県北東部から茨城県南東部の人口約100万を医療圏とするこの地域唯一の三次病院です。医療過疎地であるため市中のcommon diseaseから大学病院で扱うような希少疾患まで、多岐にわたる疾患の患者さんを診療する基幹病院としての役割を担っています。当院で扱う豊富な症例に対して初期研修医が医療現場の最前線に立って診療に当たれることが、当院での研修の最大の特徴だと思います。私自身、研修を開始した当初は2年間かけて症例を経験する中で医師として成長できればいいな、と漠然と考えていました。しかし実際にはそのような悠長なことを言っている暇はなく、現場に出てすぐに救急外来では初療医として、病棟では担当医として、患者さんと密接に関わりながら主体的に診療をすることが求められました。最前線の現場に立つ怖さと不安を抱えながらも、自分がこの患者さんを絶対に良くするのだ、という医師としての自覚と責任感に身の引き締まるような思いがしたのを覚えています。

 また、当院にはそうした覚悟を持った研修医を育てるだけの優れた環境があります。日本でも早くからスーパーローテート方式の研修を取り入れており、歴史に裏打ちされた2年間の研修プログラムを終える頃には幅広い疾患に対して初期対応することのできる力が身につきます。日々様々な勉強会も開催されており、知識をアップデートする機会も十分にあります。症例検討会では経験した症例をそのままにするのではなく、共有しながら振り返ることで次回の診療に生かすことができます。人にも恵まれており、指導熱心な上級医、身近なお手本とするべき後期研修医、頼りにしてくれる後輩、何より同じ志を持った研修同期30人の存在は心強いものでした。夜遅くまで医局で症例について語り合ったり、休日には気分転換に旭の美味しいご飯を食べに行ったり、同期と過ごした日々は今後の人生でもかけがえのないものだと思います。
 2年間の初期研修は医師としてのスタートとなる非常に重要な期間です。初期研修で旭中央病院を選択したことに全く後悔はありません。研修先を迷っている方は是非見学にきてください。旭で研修をした仲間が増えるのを心から楽しみにしております。

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