Impression志望理由/選んだ理由/魅力
教えられ、教えあう旭の研修
水嶋 慎 平成30年度研修医
旭中央病院で働き始めた1年目の最初の月に自分が心不全で受け持っていた病棟患者が突然、意識障害と右片麻痺を呈しました。当時、初めての急変に何をやればよいのか分からずに呆然としていたところ、2年目の先輩が自ら素早く身体所見を取り、必要十分なオーダーを立て、MRIではここが高信号になるはずだからと紙で説明までしてくれました。MRIの結果が出て、先輩が予想した図と全く同じ画像所見を呈していることを確認した時には、自分が1年間でここまでできるようになるのか不安を強く感じたことを覚えております。
しかし、2年間の研修を終えた段階では30人近くいる同期の中で上記のことができない者は1人もいないことに気が付かされます。当院での2年間の研修で問診、身体所見から必要な検査とその結果の予想を立てることは最低限のスタンダードとなるでしょう。研修医のレベルアップには当院の教えられ、教えあう環境が大きく寄与していると思います。自分が救急外来で帰した患者は必ず当院に戻ってきます。不十分な対応で帰宅させ、再診した患者は必ず救急外来で別の研修医の診察を受けます。そのため、後から必ず仲間による指摘を受けますし、逆に他の人の失敗から自分が学ぶことも可能です。失敗例も含め、症例の共有は旭では日常的に行われていることですが、自分の経験症例と同じく多くのことを学べます。また当院では1年目と2年目がペアになり屋根瓦方式で指導を行っていくローテート期間がありますが、自分が2年目となり後輩に指導するときには自分が最初に学ぶ時以上に正確に多くのことを学ぶ必要があります。なぜなら誤った知識を後輩に教えるわけにはいけませんし、後輩からの様々な質問にも対応できるようにしようと準備するからです。このような教えられ、教えあう環境が旭にはあります。ぜひ一度でも旭に見学に来てこの雰囲気を感じ取っていただけると幸いです。