鑑別診断塾②
- 2011/07/14
鑑別診断の考え方に興味のある医学生を対象にしたセミナー「鑑別診断塾②」を、東京で開催しました。旭の研修の一部が体験できる企画の第2回目です。前半のセッションでは「6△歳男性の腰痛」でしたが、皆さん腸腰筋膿瘍を鑑別にいれて正解を導けていました。今回のポイントは腰痛のred flagで、どういった腰痛が危険なのかを共有できたと思います。後半のセッションでは「7☆歳男性の右半身のしびれ」でした。主訴だけで脳血管障害を鑑別に入れてしまいがちですが、よくよく話を聞いてみると、右手から発症し右足、左足にも症状が進行していました。問診というのは本当に難しいですね。実際の臨床でもhistory takingの大切さを日々感じます。正解はmPA(ANCA関連血管炎)で、障害部位の推定がポイントでした。今回も非常に楽しい時間を過ごせました。今後も実際に体験した症例を基に診断塾を行っていきますので、臨床に興味がある方はぜひ参加してみて下さい。