PROGRAM初期研修プログラムの説明
1)総合プログラム(2年間のスーパーローテートの基礎は2つのプログラム共通)
(1)ローテートの概要
当院としての必修科
- ◆内科9ヶ月以上( 内科総合病棟、循環器内科、消化器内科、アレルギー・膠原病内科、血液内科の5部門から選択)
- 循環器内科、消化器内科の2部門は、それぞれ1.5ヶ月から2ヶ月、アレルギー・膠原病内科、血液内科の2部門は、1ヶ月から2ヶ月でローテートする。
- 内科総合病棟は、総合診療内科、透析・腎臓内科、神経内科、呼吸器内科の混合内科で各科の症例をまんべんなく同時に担当する。内科のgeneral mindを育成する。6ヶ月を必修とし、1年目に3ヶ月、2年目に3ヶ月ローテートする。
- 内科11ヶ月の選択で、すべての内科がローテートでき、内科専門医取得に必要な56疾患群を経験できる。
- ◆外科3ヶ月以上(一般外科、脳神経外科、整形外科を各1ヶ月以上)
- ◆救急救命科2ヶ月以上(1年目に1ヶ月、2年目に1ヶ月が基本)
- ◆小児科1ヶ月以上(小児科プログラムは2ヶ月以上)
- ◆麻酔科2ヶ月以上
- ◆産婦人科1ヶ月以上(産婦人科プログラムは2ヶ月以上)
- ◆精神科1ヶ月以上
- ◆地域医療研修1ヶ月(近隣の自治体病院、附属診療所、離島:奄美大島)
- ◆一般外来4週(地域医療研修、小児科、総合診療内科で4週以上研修する)
- ◆在宅医療(地域医療研修時に行う)
選択科
できる限り多くの選択科をローテートする。
皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科、泌尿器科、感染症科、臨床病理科、心臓血管外科、形成外科、放射線科
救急外来(北米型ER)
- 1年次6月から見習い、8月から副当直、2年次4月から正当直
- 2年次では平日の救急日直
選択期間を活用し、将来の専攻に関係する科で一定の期間研修することにより、外科系に必要な基本的技量を養うことができる。例えば一般外科志望で、研修期間に一定の技量に到達することができれば、鼡径ヘルニア、リンパ節生検、虫垂切除等で術者の機会を得ることも可能。脳神経外科志望では、慢性硬膜下血腫や局所麻酔による小手術で術者、全身麻酔による開頭術や血管内治療では助手を経験することが可能。3年目以降は希望により当院が基幹となっている外科系プログラムへ応募し、専攻医として、専門研修プログラムに進むことができる。初期研修からの豊富な経験により、専門研修へのスムーズな移行が実現できる。
(3)研修方略(方法)、研修体制
到達目標を達成していくために、当院での方略は、まず実践の予習となるカンファレンス、実践に相当する救急外来と病棟研修、復習としてのfeedbackからなります。
- 各科の到達目標を達成していくために
60名の研修医の予習、実践、復習を136名の指導医が
サポート -
- a)予習~カンファレンス~
- ・White Board Conference
- ・Essential Lecture 30
- ・救急セミナー
- ・Grand Round
- ・Resident Report
- ・救急症例検討会
- b)実践~救急外来・病棟研修・外来~
- ・ER →診断のついていない症例の診断とその後の管理
- ・病棟 →診断のついている症例の管理 → 複雑な症例の診断
- c)復習~Feedback~
- ・On the jopでのfeedback
- ・CPC(M&M)
- ・印象に残った症例をシェアする勉強会
- d)海外との交流
- e)感染症教育
- f)院外からの講師招聘
- g)臨床研究
- a)予習~カンファレンス~
(4)研修評価
- a)研修目標とオンライン評価
- 基本的臨床能力における行動目標は厚生労働省「臨床研修の到達目標について」に準ずるが、当院でのオリジナルな各科の到達目標(当院の初期研修目標を達成するための各科の定める到達目標の項を参照)が設定されており、ローテートする際、その達成目標を指導医とともに確認し、ローテート中もしくは終了時に自己評価するとともに、指導医からの評価を受ける。達成できなかった項目や研修が不十分であった項目は、救急外来での研修などを通して、2年間の初期研修期間の間に達成していく。尚、2020年度からはオンライン評価システムを導入している。
- b)研修評価会(AGH Residency Board Examination)
- 研修中、標準的到達レベルに達しているか確認するために、1年次3月、2年次12月に到達度を確認するための評価会を行う。1年次3月はそれまでにローテートした各科の到達目標、2年次になる前に最低限身につけておかなければならない必修項目について、筆記、口頭試問形式で行う。2年次12月も同様、それまでにローテートした各科の到達目標、2年次12月までには最低限身につけておかなければならない必須項目を筆記、口頭試問形式で行う。.
- c)ふりかえり面接
- 「この2ヶ月でうまくいったこと」「この2ヶ月でうまくいかなかったこと」「この2ヶ月の自分の心理状態」「これからの2ヶ月の研修の目標」について面談を行う。この時に、各科到達目標の研修状況、経験すべき手技・疾患の研修状況、レポートの提出状況を確認する。
(5)研修環境
研修医は総合医局に居室する。他に女性専用シャワー付休憩室がある。宿舎はワンルームマンションを完備、月7000円前後の家賃。「Up to Date]、「Dynamed」、有名ジャーナルはオンラインで研究室、病棟から自由にアクセスできる。
(6)研修後進路
小児科、産婦人科志望者のためのプログラムである。このプログラム希望者は小児科コースもしくは産婦人科コースのいずれかを選択できる。
2)小児科・産婦人科プログラム
①小児科コース
小児科希望者のためのコースではあるが、2年間のスーパーローテートを基本とする。小児科のローテートは、研修開始の2ヶ月を必須とする。また2年次には、NICUを含めた小児科を再度ローテートすることが可能である。3年目以降は希望により当院の専門研修プログラムで、専攻医として研修継続ができる。
②産婦人科コース
産婦人科希望者のためのコースではあるが、2年間のスーパーローテートを基本とする。2年間の研修中、少なくとも2ヶ月以上産婦人科をローテートする。3年目以降は希望により当院の専門研修プログラムで、専攻医として研修継続ができる。
PROGRAM研修プログラム情報等の公表
研修 プログラム |
総合プログラム 臨床研修病院群の時間外・休日労働最大想定時間数 小児科・産婦人科プログラム 臨床研修病院群の時間外・休日労働最大想定時間数 |
様式10 | 年次報告書、研修プログラム変更・親設届出書(総合プログラム) 年次報告書、研修プログラム変更・親設届出書(小児科・産婦人科プログラム) |
様式10 別表 |
病院群の構成等 |
様式10 別紙1 |
研修医管理委員会の構成委員の氏名及び開催回数 |
様式10 別紙2 |
診療科ごとの入院患者数・外来患者数 |
様式10 別紙3 |
研修プログラムの名称及び概要(総合プログラム) 研修プログラムの名称及び概要(小児科・産婦人科プログラム) |
様式10 別紙4 |
指導医名簿 |